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ごあいさつ

拠点リーダーである村田正幸からのご挨拶

拠点リーダー 村田 正幸

本グローバルCOEプログラム拠点の中核で ある本学情報科学研究科は、第3期科学技術基本計画で重視されている融合科学の推進を先取りし、平成14年度に「情報科学技術と生物学の融合」を重要な理 念の一つとして創設されました。この理念は、同じく平成14年度開始の文部科学省21世紀COEプログラムの主テーマ「生物に学ぶ情報技術の創出」によっ て具現化され、平成19年度実施の事後評価において最高レベルの評価を得ることができました。

現在、日本では「ユビキタス情報社会」の構 築が急速に進められています。情報科学研究科では、「ポスト」ユビキタス情報社会とは何かを議論し、「アンビエント (ambient) 情報社会」の創成に向けた情報システムに関する研究・教育を新たな目標と定め、平成17年12月に「グローバル10計画(情報科学分野において世界の大学 のトップ10入りを目指す)」としてまとめました。

本拠点は、21世紀COEプログラムにおけ る成果を発展させ、グローバル10計画に基づいたアンビエント情報社会創成のための研究推進と人材育成を目的とします。また、情報科学研究科のみならず、 本学の工学研究科、基礎工学研究科、人間科学研究科、言語文化研究科、産業科学研究所、サイバーメディアセンターから強力なメンバーが参画しています。

アンビエント情報環境は、情報技術が生活空 間に溶け込むことで環境と人間がインタラクションを起こし、より適切な状態(例えば、「より安らぎが覚えられる」、「より知的生産性に富む」状態)へ自然 に移行して調和するような空間です。本拠点では、予見が困難な人間行動や動的変化の激しい大規模情報システムに対応したアンビエント情報環境を構築するた めに、生物の原理に学ぶ情報技術を発展させます。特に、その情報環境構築のためには、ハードウェア、ソフトウェアの設計・構成から、ネットワーク技術、 データ工学、インタフェース工学に至る、情報システムの下位層から上位層まで網羅的な分野を研究対象としています。また、それらの複数の階層に係わる技術 として、システムのセキュリティ、ディペンダビリティ技術に関する研究を推進します。さらに、人間との深い係わりから自然言語処理、対人社会心理に関する 研究を進めます。これらの研究活動の展開により、従来の情報技術の延長では実現不可能な、大きなブレークスルーの達成を目指しています。

本拠点では、研究活動とともに情報科学技術 分野の高度人材の養成を重視しています。特に、「新しい情報システムを構想し、研究開発できるデザイン力」、「国際的な視野を持って活動できるコミュニ ケーション力」、「人と協働してプロジェクトを遂行できるマネジメント力」の3つの力を有し、グローバルな視点で21世紀の情報科学技術の発展に大きく貢 献できる若手人材を育成する「グローバルPI(Principal Investigator) 養成計画」を推進しています。

 

拠点リーダー 村田 正幸