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人材育成プログラムの全体構成

GPI養成計画:人材育成プログラムの全体構成

 

1 グローバルPI養成計画


本拠点を推進している,情報科学研究科の6専攻(情報数理学専攻,コンピュータサイエンス専攻,情報システム工学専攻,情報ネットワーク学専攻,マルチメディア工学専攻,および,バイオ情報学専攻),ならびに,工学研究科電気電子情報工学専攻の4研究室(以下では,6専攻1部門とよぶ)の博士後期課程学生を対象に,国際的な視点で21世紀の情報科学技術の進展に貢献し,特に,アンビエント情報社会基盤構築を先導できる優秀な若手人材を育成するグローバルPI(Principal Investigator:ただし,対象は研究だけでなく情報システム開発プロジェクト等も含む.以下,GPIと略記する)養成計画を遂行している.GPI養成計画では,「新しい情報システムを構想し,研究開発できるデザイン力」,「国際的な視野を持って活動できるコミュニケーション力」,「人と協働してプロジェクトを遂行できるマネジメント力」を三つのコア能力として設定し,人材の育成を目指している.これら三つの力は,文部科学省中央教育審議会からの平成17年1月18日付答申「新時代の大学教育 −国際的に魅力ある大学院教育の構築に向けて−」,および,日本経済団体連合会からの平成17年6月21日付意見書「産学官連携による高度な情報通信分野人材の育成強化に向けて」にまさに呼応するものである.GPI養成計画は,一般にこれまでわが国において弱いとされてきた「人類を豊かにする情報システムを構想し,設計し,構築するまでの総合的なデザイン能力を有する人材の育成」を目的とするものであり,その社会的な意義・波及効果は非常に大きいものと考えている.

GPI養成計画では,以下の具体的な目標を掲げている.

  1. トップ人材として,海外の大学でのAssistant Professorやポスドク,あるいは,国際的活動を展開している企業の研究チームリーダーやプロジェクトマネージャーとして活躍できる人材を養成する.毎年度の博士後期課程修了生の少なくともトップ3名は,このようなキャリアパスに乗る人材として輩出する.
  2. 博士後期課程修了生の50%以上を,上記三つの力を備える人材として輩出する.具体例として,TOEICの得点がBランク(どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている)以上で,国際会議等での発表や討論を少なくとも2回は経験し,インターンシップ制度などによってグループで遂行されるプロジェクトへの参加経験を有する人材を輩出する.

本GPI養成計画の特徴は以下のようにまとめられる.

  1. アンビエント情報社会という将来ビジョンをまず示し,その実現に向かって生物学と情報科学分野における先端科学技術の研究開発を推進しようとするものであり,そこに学生や若手教員を参画させることによって人材育成を推進する.
  2. 人材育成においては,本拠点が計画に沿って着実にそれを実行するだけではなく,学生自身による自発的な能力向上,すなわち,学生が自ら目標を定め,自ら考え行動するように促す.そのために気付きシートの導入等を平成20年度に行った.

 

2 実施体制と取組み


上述の目標を達成するために,本拠点内に「大学院教育プログラム推進室」,「若手人材育成プログラム推進室」,「国際連携推進室」の3つの推進室を設置し,大学院情報科学研究科の「産学連携総合企画室」,教育プログラム「融合科学を国際的視野で先導する人材の育成(PRIUS)」と密に連携しながら,本拠点の人材育成プログラムの企画と遂行に取り組んでいる.

本拠点におけるGPI養成計画は以下のプログラム・制度群からなる体系であり,これらによって学生および若手研究者の3つのコア能力を促進するものである.以下のプログラム・制度群は当然独立にあるものではなく,連関性を保つように工夫している.また,それぞれは複数の能力を醸成するよう工夫を加えている.例えば,Work-in-Progress研究会は,研究成果発表会を実施することにより異分野融合を狙うものであるが,特に異分野に従事する研究者間でのコミュニケーション力や,学生自身に研究会を企画させることによるマネジメント力の向上も狙っているものである.なお,[]内はプログラム・制度の対象を示す.

  1. 提案型研究企画支援制度[対象:博士後期課程学生]
  2. リサーチアシスタント(RA)雇用制度[博士後期課程学生]
  3. 学生アドバイザリー制度[博士後期課程学生] 
  4. 自己啓発のための自己評価シート(気づきシート)[博士後期課程学生]
  5. Work-in-Progress研究会[博士後期課程学生]
  6. 若手研究者主催の国際ワークショップ[若手研究者]
  7. 若手教員のための短期集中型ファカルティデベロップメント(FD)研修[若手教員]
  8. 国際コミュニケーション能力向上プログラム[博士後期課程学生]
  9. 融合科学を国際的視野で先導する人材の育成 (PRIUS)[博士後期課程学生]
  10. 海外渡航助成制度[博士後期課程学生,若手研究者]
  11. 海外インターンシップ制度[博士後期課程学生]
  12. 若手教員海外渡航助成[若手教員]


図1にそれぞれのプログラム・制度がねらっている3つのコア能力向上との対応関係を示す.
GCOE GPI Plan
図1: GPI養成計画による3つのコア能力向上


また,平成20年度においては,上記プロジェクト・プログラムを推進する教員からなる人材育成企画推進WGを発足させ,総合力の醸成という観点から全体的な見直しを行った.その結果,

  1. それぞれのプロジェクト・プログラムにおいてその趣旨に沿って実行するだけでなく,さらなる能力を引き出すように,工夫をこらす.例えば,提案型研究企画支援制度では,研究企画を事業推進担当者が厳正な審査によって採否を決めるだけでなく,提案者である後期課程学生が相互採点をするようにした.それによって,学生自身が優れた研究企画とはどのようなものであるかを認識できるようになる.さらに他の学生の進めている研究を知ることは,本拠点で目指す融合型研究のための第一歩になる.
  2. 本拠点が育成した人材が,われわれの目指すものになっているかを評価することは,PDCAサイクルを確立する一歩である.そのためには,グローバルCOE人材の能力を客観的に評価するシステムが必要となる.平成20年度においては,その第一歩として,既存の評価システムの調査,それで用いられている指標の精査を行い,本グローバルCOEプログラムとしてGPIスキル標準を策定した.今後は,評価システムを構築し,学生の自己点検による能力向上の促進とともに,人材育成プログラムの点検を行っていく予定である.
  3. 「融合科学を国際的視野で先導する人材の育成 (PRIUS)」プロジェクトは平成20年度において終了するため,プロジェクトにおいて開講されていた講義科目を国際科学融合論(修士課程および博士課程対象)を,平成21年度に先端融合科学論として内容をさらに充実させ,同時に新規に「先端生物情報融合論」,「インタラクティブ創成工学演習」を開講する.

 

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