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国際コミュニケーション能力向上プログラム

はじめに


国際連携推進室では,本年は,年間2回のTOEIC-IPテストの実施,英語でのプレゼンテーション能力向上を目指した毎週のプレゼンテーション講座,およびTOEIC対策講座を毎週実施し,参加者からも高い評価を得ることができた.

教育研究環境のグローバル化に伴い,英語コミュニケーション能力は必須であり,国際会議での発表だけでなく,国外の研究者との電子メールや電話,ビデオ会議でのやりとりなど,日常的に英語によるコミュニケーションが行われている。このような状況に対応できる研究者を輩出するために,本プログラムでは具体的に次の3つのコア能力すなわち,

  • TOEICの得点がBランク以上,
  • 質の高い国際会議での発表や討論を少なくとも2回経験
  • グループで遂行されるプロジェクトへの参加経験

を備える学生を,博士後期課程の修了学生の50パーセント以上確保することを目標としている。

このコア能力のうちTOEICの得点がBランク(730点から860点)以上の学生を育成するために,本年度は対象学生の英語コミュニケーション能力の把握とそれに基づく向上プログラムの実施,プログラム実施によるコミュニケーション能力の向上の度合いの評価を実施した。以下,それぞれについての具体的な内容について報告する。

英語コミュニケーション能力の把握


英語によるコミュニケーション能力を定量的に評価する方法は種々あるが,多人数の対象学生を効率よく評価するためには,能力検定試験タイプの評価方法が優れる。今年度はTOEIC(Test of English for Interenational Communications)に基づいた試験であるTOEIC-IP(TOEIC Institutional Program)を用いることとした。同様の試験としてはTOEFL-IPもあるが,TOEFLが主に北米の大学留学を念頭に置いた出題内容であるのに対して,TOEICは広く日常生活からビジネスにまで渡る広い出題範囲であることをを考慮してTOIEC-IPを採用した。試験は2008年5月26日(月)[受験者数13名], 2009年3月9日(月)[受験者数50名]に実施した。その結果表1,2の結果を得た。本年度第1回目(2008年5月実施)に比べ第2回(2009年3月実施)の平均点が下がっているが,これは受験者人数の数が大幅に異なっているためである。両回とも受験した学生の成績の向上率を調査した結果,10人中7名で得点が向上していた。これは後述するTOEIC対策講座の成果が示されたものと考えている。

表1:TOEIC-IPテスト実施結果(2008年5月26日実施分)

平均点
690.8点
最高点
850点
標準偏差
109.54
Bランク以上の数 4名
目標まで100点未満
7名
目標まで100点以上200点未満
2名
目標まで200点以上
0名

 

表2:TOEIC-IPテスト実施結果(2009年3月9日実施分)
平均点 675.8点
最高点 980点
標準偏差 154.17
Bランク以上の数 18名
目標まで100点未満 17名
目標まで100点以上200点未満 5名
目標まで200点以上 10名


英語プレゼンテーション能力向上プログラム


英語プレゼンテーション能力向上を図るため,英語でのプレゼンテーション講座を,2008年12月1日から2009年2月2日の毎週2回のスケジュールで実施した.


TOEIC対策講座


学生のTOEICスコアの向上を目指し,対策講座を実施した.先にも述べたように,本講座の前後において,両回ともTOEIC-IPテストを受講した学生の成績の向上率を調査した結果,10人中7名で得点が向上していた。


おわりに

本年は,年間2回のTOEIC-IPテストの実施,英語でのプレゼンテーション能力向上を目指した毎週のプレゼンテーション講座,およびTOEIC対策講座を毎週実施した。2回のTOEIC-IPを追跡調査したところ,両回を受講している学生の成績は明らかに向上率が高く,英語能力の向上に役立ったと考えている。一方で,「英語プレゼンテーション能力向上プログラム」および「TOEIC対策講座」の参加人数が,12月下旬を期に減少していることが問題点としてあげられる。これは,対象者が博士課程学生であったため,年末にかけ多忙になるにつれ出席率が下がったと推測できる。来年度は,より時間を確保しやすい夏休み等の時期に実施する等の対策を講じていく予定である。