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学生アドバイザリー制度

博士後期課程の各学生に対する4名以上の研究者・専門家からなる学生アドバイザリー委員会です

博士後期課程の各学生に対して,4名以上の研究者・専門家からなる学生アドバイザリー委員会を設置し,情報科学技術分野だけでなく,より広い視野を持つ博士後期課程学生を育成する指導体制を導入している.本委員会には「学生が所属する研究室以外の教員が少なくとも1名」,「融合分野・異分野の研究者,あるいは海外・産業界等学外の有識者を少なくとも1名」を必ず含め,委員会を半期ごとに開催し,研究計画および達成度の点検を行うことにより,多様な観点からの研究指導,および,キャリアパス形成支援を行える体制の確立を狙っている.

平成20年度は,6専攻1部門の社会人学生を除く博士後期課程の全学生70名に対して学生アドバイザリー委員会を設置し,それぞれ半期に1回の委員会を開催した.ただし,博士後期課程3年生については,後期は既に博士学位論文の執筆や審査に取り掛かっているため,学生アドバイザリー委員会を開催しなくてもよいこととした.

すべての学生アドバイザリー委員会は融合分野・異分野の研究者,あるいは,海外・産業界等学外の有識者を含むように構成した.特に,70の学生アドバイザリー委員会の内,海外の大学あるいは研究所の研究者を含む委員会が5,産業界の研究者・有識者を含む委員会が48設置された.

学生アドバイザリー委員会の開催後,報告書の提出を課している.従来の研究室内の議論からは得られにくい,新たな観点からの意見や指導を得ることができ,研究の展開に役立ったという報告が多数寄せられている.また,博士後期課程学生のキャリアパス形成に対しても,有益な意見をいただけ,学生の研究意欲の向上や動機付けに役だっという報告も散見されている.実際,昨年度に比べ,産業界の有識者を含む学生アドバイザリー委員会の割合が50%から70%に増加している.このことは,この学生アドバイザリー委員会に産業界の有識者を含めることの効果が認められていることの証左であると考えられる.以下,報告書からいくつかの内容を抜粋し,列挙しておく.

  • 企業の現場で現実に直面している問題点も聞くことができた.研究テーマに対する現状や企業側の視点は,数理モデルを構築する上で貴重な情報であり,今後の研究を遂行する上で非常に有益であった.
  • 企業という大学とは異なる環境で研究を行っている委員から指導を受けることにより,新しい考え方・知識を得る良い機会となっている.
  • 企業側のニーズと研究によって生み出すシーズとのマッチングをにらんだ方向性を見出し,今後の研究に有益な情報を得ることができた.
  • さまざまな角度から有用なコメントを得られ,博士後期課程の今度の研究に活かすことができると考えられる.特に,システム開発現場で実際に利用するための重要点など,企業の立場からの有用なコメントを頂くことができた.今回の経験は今後の研究を進めていく上で非常に役立つと考えられる.
  • 各委員の専門分野が大きく異なるため,学生は各委員が研究内容を容易に理解できるようにスライドを作成する必要があり,また,各委員から出された質問やコメントは,普段,研究室で議論しているものとは,観点がまったく異なるものもあり,学生にはよい経験となったと思われる.
  • 指導教員以外からの多面的な質疑に対して,新しい視点での研究アプローチに関する視点の涵養に有意義であった.
  • 異なる研究分野を専攻する研究者から意見を得られることは,研究に対する様々なとらえ方を認識し,反省だけでなく自信をつける場としても有用と思われる.
  • 研究グループ外の方々から研究のモチベーション,論理構築及び成果の主張に関して貴重な意見を多く得られた.これらのコメントは,今後,研究内容のまとめ,論文化及び対外発表をスムーズに行うために重要な参考意見となる.
  • 他の研究室の先生方から直接研究内容についてコメントをいただけるのは学生にとっては非常に貴重な機会であり,特に普段とは異なる側面からの指摘は後の研究課題の推進に有益なものとなると考えられる.
  • 適切な研究テーマの選択という学位取得上の最重要課題に関し,有用な指導を行うことができた.
  • 委員からの質疑・助言は,研究内容だけでなく,投稿予定論文の執筆状況や博士課程学生の研究室におけるリーダーシップに関する話題にも及び,学生の研究生活や研究意欲の向上に少なからず寄与したものと思われる.
  • 研究推進上の具体的な方向性を学生に指し示すことができた.

 

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